横浜でイタリア料理とパンの教室ラクッチーナサッチを主催してます。
料理家の藤野幸子です。
🇭🇷クロアチア・ロヴィニ&プーラで出会ったパリパリのごちそうパン「Burek(ブレク)」
旅先の楽しみのひとつは、地元のパン屋さんめぐり。
イストリア半島の美しい港町ロヴィニ、そしてローマ遺跡の残るプーラを訪れたときも、朝いちばんに足を運んだのはベーカリーでした。

お店の方に
「この町で一番有名なパンは?」
とたずねると、にっこり笑って教えてくれたのが Burek(ブレク)。
その名前の響きに、思わず胸が高鳴りました。
パリパリの薄い皮とジューシーな具
Burekは、極薄の生地を何層にも重ねて焼き上げるパイのようなパン。
外側は香ばしくパリッパリ、中にはひき肉やじゃがいも、チーズ、ほうれん草など、地域やお店ごとにさまざまな具がたっぷり詰まっています。


渦巻き状にぐるぐる巻いたものや、筒状を切り分けたものなど形も豊富。
その他にもイタリアの影響を受けたピザやカルツォーネのようなパンがいっぱい
焼きたてのBurekを紙袋に入れてもらい、アドリア海を眺めながら頬張る時間は、この旅ならではの贅沢でした。




トルコ料理「ボレック」とのつながり
このBurekを見たとき、私は**以前の料理教室でご紹介したトルコのボレック(Börek)**をすぐに思い出しました。
ボレックも薄いフィロ生地を何層にも重ね、肉やチーズ、ほうれん草などを包んで焼く料理。
オスマン帝国時代に広まった食文化が、バルカン半島に伝わり、クロアチアではBurekとして根づいたのです。
トルコのボレックがオリーブオイルやハーブを効かせる地中海風に変化し、
クロアチアの気候や食材に合わせて独自に発展したことを、現地で改めて実感しました。
料理は国境を越え、人々の暮らしの中で姿を変えながら受け継がれていく——そんな歴史を味わう一品です。
⭐️ ラクッチーナサッチ料理教室の日々の料理やレッスン情報は公式LINEで配信してます。レッスン情報を知りたい方はまたはラインにご登録ください🌸
ラインからレッスンのスケジュールの情報をお送りしてます。キャンセル待ち・お問合せもお気軽にどうぞ!
すぐにレッスンを受けたい方はHPからご連絡ください→click
ライン⇨click
