料理教室

トスカーナ伝統菓子「カントッチ」とビスコッティの魅力

横浜でイタリア料理とパンの教室ラクッチーナサッチを主催してます。

料理家の藤野幸子です。

トスカーナ伝統菓子「カントッチ」とビスコッティの魅力

今日のレッスンでは、トスカーナの伝統菓子 Cantucci(カントッチ) を作りました。

9月に入ってお花も秋モード


カリッと焼き上げたアーモンドたっぷりの生地は、甘口ワイン「ヴィンサント」に浸して食べるのが本場流。


かじった瞬間、香ばしいナッツと卵の風味が広がります。


そもそも「ビスコッティ」とは?

「ビスコッティ(Biscotti)」はイタリア語で**“二度焼きしたもの”**という意味。
イタリア全土で、二度焼きして仕上げる固いクッキーを総称してこう呼びます。
アーモンド、ピスタチオ、チョコレート、オレンジピールなど、地域や季節によって無限にアレンジできるのが魅力です。


カントッチはビスコッティの中のスター選手

そのビスコッティの中で、トスカーナ州プラート発祥の伝統的なものがカントッチ
バターを使わず、小麦粉・卵・砂糖と丸ごとのアーモンドだけで作るシンプルなレシピは、
素材の味がしっかり感じられ、香ばしさとカリッとした歯ごたえが自慢です。

つまり、

ビスコッティは「ジャンルの名前」
カントッチはその中の「固有名詞」
りんごは果物の一種、という関係に似ています。


コツとおすすめの楽しみ

カントッチは2度焼きでしっかり水分を飛ばすのがポイント。
一度目は生地の形を保つため、二度目は薄切りした断面を香ばしく仕上げるためです。
焼き加減を見極めることで、カリッとしながらも口溶けのよい食感になります。

本場では、食後にヴィンサントという甘口ワインに浸して柔らかくしていただきますが、
日本ならエスプレッソやカフェラテ、紅茶とも相性抜群。
朝食やちょっとしたおやつ、贈り物にも喜ばれる一品です。


イタリア菓子の魅力は、シンプルな材料から驚くほど奥深い味わいを生み出すこと。
次回のレッスンでも、そんなイタリアらしい“素材を大切にするお菓子”を
皆さんと一緒に楽しみたいと思います。

香ばしいアーモンドの香りとトスカーナの風景を想いながら、
ぜひおうちでもカントッチを焼いてみてください。

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  • この記事を書いた人
藤野幸子

藤野幸子

オリーブオイルソムリエ
野菜ソムリエ
健康管理一般指導員
豆腐マイスター認定料理講師

結婚後、フランクフルトのイタリアレストランで6年間、イタリア人と一緒に厨房で働く。
2000年に日本へ帰国。
成城と日吉で料理教室ラクッチーナをスタート。

多くの方に、まかない料理のように簡単で、美味しく、しかも、ちょっとおしゃれなイタリア料理作りを教えています。
レストランできれいに飾った料理とは違った、きどらない、おいしくって簡単料理!
お友達や家族と一緒に楽しめる、料理やテーブル作りを提案します。

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