イタリアの彩り保存食「ジャルディエーラ」〜食卓に小さな庭を添えて〜
ciao!
イタリア料理とパンの教室ラクッチーナサッチを主催してます。
料理家の藤野幸子です。
初夏になると、色とりどりの野菜が市場に並びはじめ、料理家としてはうれしい季節。
そんな時期にぜひ作っておきたいのが、イタリアのミックスピクルス「ジャルディエーラ(Giardiniera)」。
いわゆるピクルス!

ジャルディエーラは「小さな庭」という意味。まさに、お皿の上に季節の庭を描くような料理です。
にんじん、カリフラワー、パプリカ、セロリ…イタリアの家庭では、これらの野菜をさっと茹でて白ワインビネガーに漬け、瓶詰めにして保存しておくのが定番。北イタリアでは、**ボッリート・ミスト(茹で肉の盛り合わせ)**と一緒に添えられることも多く、酸味が肉の旨味を引き立ててくれます。
私が初めてこの味に出会ったのは、ピエモンテの田舎町のトラットリア。肉料理の付け合わせとして出されたジャルディエーラの彩りと、そのやさしい酸味に感動しました。
日本では、手軽な保存食として作るのもおすすめです。
甘夏の皮を少しだけ加えて香りをつけたり、和の食材と組み合わせてみたり。
たとえば、蒸し鶏や焼き魚の付け合わせにすると、イタリアの技法を日本の食卓に活かす楽しいアレンジになります。

忙しい日々の中でも、瓶を開けると立ちのぼる酢とハーブの香りが、ほんの少し旅をした気分にさせてくれる。
そんな「小さな庭」を、ぜひみなさんのキッチンにも。
レッスンでも何度も、ご紹介してますが、
この季節は、また、レシピ以外におまけとしてお出ししますね。夏の暑い時に、とっておいしいピクルスです。

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